手首式血圧計の正しい測り方と注意点は?

私は、高血圧ですので毎朝晩血圧の測定をするようにしています。

自宅で測定する時は、上腕式と呼ばれる一般的にみなさんが使われる血圧計を使用しています。

上腕式だと、持ち運びもかなり不便で外出先や職場で測定・・・というわけにもいきませんので、今回は、手軽に持ち運びが出来るオムロンの手首式血圧計を購入してみました。

ところが、インターネットで色々検索していると、手首式血圧計は、「測定値がバラつく」とか「上腕式血圧計と誤差が大きい」などの声もあります。

そこで実際に・・・

バラつくのか?

測定の仕方なのか?

など、正しい測定の仕方や注意点などをまとめてみたいと思います。

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まずはじめに血圧測定機器の測定誤差について

まず、手首式血圧計はダメだ!と思っている方も、冷静に見てほしいのですが、私が今回購入した手首式血圧計も以前から使っている上腕式血圧計もオムロン製で両方とも医療機器として認可されているものです。

そして、正しく測定すれば、以下の仕様書にありますが、測定精度は±3mmHgです

多少の誤差は出ますが、上腕式とくらべて15mmHgも20mmHgも違うのであれば、機器ではなく、測定の仕方やその時の自分の体調を疑ったほうが良さそうです。

血圧は、体重計とは違って、その時の心理状態などにも左右されやすく常に変動していますので注意が必要ですよ。

手首式血圧計で測定のバラつきを少なくするには

測定値がバラつくという方は、測定方法を見直してみましょう。

私も手首式血圧計を使い始めた時は、実際に20mmHgほどのバラつきが見られました。

測定してみて私が重要だと思った注意点をピックアップしてみました。

カフを手首に近づけすぎない

これ、かなり重要だと思います。「手首式」なので、ほんとに手首に巻く方もみえるかと思います。

説明の絵のように、指1本分空けましょう。

血圧測定時は、手の力を抜いていつも同じ形にしましょう

手の力を抜くというのは、上腕式でも手首式でも同じです。

手の平を軽く開くのか?

軽く握るのか?

メーカーによって推奨の仕方が違いますが、どちらにしても測定値の差はみられません。

ですが、できる限り測定の方法を統一したほうがいいと思いますので、好きな方を選択してください。

測定の姿勢も統一して心臓の高さに合わせましょう

上記は、オムロンの推薦する測定姿勢です。

重要なことは、心臓と同じ高さに固定するということです。

(心臓と測定器の高さが10Cm違うと8mmHgの誤差が出ます)

具体的な姿勢は、メーカーによって推薦の姿勢が違いますが、以下の2種類です。

a 机に肘をついて手のひらを上に向け手首を心臓の高さに合わせる。

b 逆の肩を手の平で触れ、心臓の高さに合わせる。

この2種類が、主な姿勢となりますが、どちらかに統一しましょう。

私は、b逆の肩を手の平で触れる方法のほうがばらつく気がしますのでaの方法で測定するようにしています。

連続測定する時は、その都度カフを緩めましょう

連続して測定する場合は、一度カフを緩めてください。

測定後は、手首が締め付けられていますので、手の甲などの血管が浮き上がっているかと思います。

このような状態から連続で測定しても正確な値は得られませんので、必ず一度緩めてください。

緩めて、少し手休ませてから(30秒ほどで十分です)再度測定してくださいね。

入浴後や運動直後の測定はやめましょう

入浴した後や運動の後は、血管が拡張する為、血圧は下がります。

その際、上腕よりも手首の血圧の方が大きく下がる傾向があり、血圧差が大きくなる場合があるようです。

入浴後や運動後の心拍数が下がりきっていないような時の血圧測定は、やめたほうが良さそうです。

動脈硬化が進行している方

上腕と手首あたりでは血管の太さも血圧が変化するほど太さの差はありませんが、動脈硬化が進んでいる場合は別です。

糖尿病や高脂血症、重度の高血圧などで、動脈硬化が進んでいる場合は、上腕と手首に血圧差が出る場合があります。
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上腕式と手首式の血圧差の確認

上腕式測定器と手首式測定器を持っている方は、手首と上腕の血圧の差を確認できます。

1:片方の腕に上腕式測定器、反対側に手首式測定器を取り付け、同時に測定します。値をメモしてください。

2:腕を入れ替えて再度測定します。値をメモしてください。

3:上腕部、手首部、それぞれの平均値を比較します。

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おわりに

家庭用の血圧測定器としては、病院や医者から上腕式測定器をすすめられると思います。

家庭で測る分にはベストなのですが、出張の多い方や、職場で昼にも測定したいと思う人の場合「手首式血圧計」は手軽で便利です。

測定値におきましても、注意点さえ押さえておけば十分に使える医療機器だと思います。

健康のために測定する癖をつけましょう。

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