栄養素とその働きについて
いろいろなダイエット方法が氾濫していますが、中には炭水化物の摂取を極端にカットするようなダイエットも見受けられます。
ですが人が生きていくためには各種栄養素(40~50種類)をバランスよく摂取することが大切です。
どんな栄養素があってどのような働きをしているのかを理解することはダイエットを成功させる近道になると思いますので見ていきましょう。
体に必要なエネルギーを作り、身体の基礎を構築するのが以下の三大栄養素です。
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三大栄養素
「炭水化物(カーボ)」「脂質(ファット)」「タンパク質(プロテイン)」
五大栄養素は上記の3種に加え 「ビタミン」 「ミネラル」
三大栄養素にビタミン、ミネラルも加わって、身体の機能を調整しバランスを保ちます。
炭水化物
炭水化物は1g=4kcal
脂質とともにエネルギー源として使われます。
食べ物から取った炭水化物の多くは、消化吸収された後でブドウ糖に分解され、血液を通して各細胞に運ばれ、エネルギーとして利用されます。
おなじようにエネルギー源となる脂質に比べると分解・吸収が早く、即効性があります。
ブドウ糖は炭水化物から作り出されるものですが、脳はそのブドウ糖をエネルギー源としています。
ですので炭水化物という栄養素は脳にとっても必要不可欠であり不足すれば、ボ~っとしたり、集中力がなくなったり・・・など、脳に悪影響が出てきてしまいます。
炭水化物の摂取をひかえるダイエットもメディアで取り上げられていますが、その場合でも最低限は取るようにしてください。
ごはん パン 麺類 いも類 砂糖 果物 などに含まれます
摂りすぎるとどうなる?
食事でいうと主食となるような食品です。
ごはんのお代わりを遠慮なくしたり、ラーメン屋に行っても替え玉連発・・・というように摂取が過剰になった場合は、あまったエネルギーは体脂肪として蓄積されてしまいますので注意が必要です。
特に砂糖など甘いものは内臓脂肪に代わりやすいので控えめにしましょう。
1日にどれくらい摂取すればいいの?
1日の摂取カロリーに対する割合が50%~70%が適正とされています。
例えば、1日に1800Kcal摂取してる人であれば900から1260Kcal主食(炭水化物)から取ることを基準として考えてください。
脂質
脂質は 1g=9Kcal
脂質は1gで9キロカロリーということで、とても効率の良いエネルギー源となります。
脂質は、エネルギー源になるほか、 身体の体温を保つ働き。脳の働きの正常化。
ビタミンの消化吸収を助けるなどの重要な働きをします。
動物の肉 魚の肉 植物の油 乳製品 などに含まれます。
摂りすぎるとどうなるの?
脂質が多い食品は、そのほかのビタミンやたんぱく質などの栄養価の高い食品が多くありますが、食べ過ぎると、過剰な分は体脂肪として蓄えられるので注意が必要です。
1日にどれくらい摂取すればいいの?
1日の摂取カロリーに対する割合が20%~25%が適正とされています。
最低でも20gは必要です。
タンパク質
たんぱく質は1g=4kcal
体に必要な三大栄養素のうちのひとつが「タンパク質」です。
タンパク質はエネルギー源にもなりますが、筋肉、内臓、血液、骨など人間の体を構成するうえで欠かせません。
また、髪の毛の成分の多くがタンパク質ですし、肌を美しくするコラーゲンなどもタンパク質によるものです。
卵 牛乳 豆類 動物の肉 魚介類 などに含まれます。
摂りすぎるとどうなるの?
摂りすぎると腎臓に負担をかけることとなります。
1日にどれくらい摂取すればいいの?
1日の摂取量としての目安は
体重×1.0~1.2g と言われています。
「例」
体重60kg×1.0~1.2=摂取目安は60g~72g となります。
ビタミン
ビタミンは、エネルギー源や体をつくる要素ではありませんが、ほかの栄養素がうまく働くために繋ぎの役割を担う大切な要素となります。
しかし、ビタミンは体内で作ることはできないため食べ物から摂取する必要があります。
野菜や果物 動物の肉 魚介類 豆類などに多く含まれています。
上記のようにビタミンは多くの食品に含まれています。
ミネラル(無機質)
ミネラルはビタミンと同様に身体機能の調整、維持に欠かすことのできない栄養素です。体全体のうち約4%含まれる栄養素です。
魚介類 海藻類 動物の肉 豆類 乳製品
ミネラルも多くの食品に含まれていますので、バランスの良い食生活を心がけることが大切です。
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おわりに
どの栄養素も大切ですのでバランスよく食べるのが一番良いということ。
炭水化物(カーボ)を極端に減らすようなダイエットは良い効果は見込めません。
現代の食生活では脂質を多く取りやすくなっていますので意識的に脂質を控えめにしましょう。
主食である炭水化物も徐々に減らしていけば、健康的に痩せられます。